梅の季節もいよいよ終盤。東京都心にはいくつも梅の名所がありますが、その中でも屈指の本数を誇るのが、東京都大田区にある池上梅園。
池上本門寺の北側にある池上梅園には、紅白約370本もの梅の木が植えられ、梅の季節にはその圧巻の景観を見るためにたくさんの人が訪れます。ちなみに、池上梅園のある大田区の区の花はウメなんですよ。
さて、この梅の景観が見事な池上梅園は、丘陵地の斜面に梅が広がっているのが特徴で、多くの人が上の見晴台まで上がり、上からの景色を楽しみます。見晴台にはたくさんのカメラ愛好者がカメラを構え、順番待ちをしています。
でも、個人的には池上梅園のオススメの撮影スポットは別にあります。確かに見晴台もいいのですが、見晴台からは上の写真のように、駐車場やマンションなど近代的なものもたくさん目に入ってしまうんですね。
ではどこがオススメなのかというと……
この庭園西側にある、くねくねした木道に入ってみることです。
斜面に幕のように広がる梅の本数からすると、木道の周辺は若干少ない白梅しか植えられていないため、この木道をすっかりスルーしてしまう人が多いのですが、カメラを持ってこの木道に入ってみて下さい。そうすると……
このように、斜面を乱れ咲く広大な紅梅を背景にして、手前に白梅を写すことができ、園内の中で最もたくさんの梅の本数をカメラに収められるほどの風景を作り出せるのです。ここまで背後も広く梅を写せるスポットは、全国的にも珍しいと言えるでしょう。
なお、池上梅園の斜面は西側を向いているので、太陽に照らされた梅林を撮りたければ午後に行くのがオススメです。