お猿さんがたくさんいる場所といえば、大分県大分市の高崎山自然動物園。
サルの群れが餌場に現れる観光スポットとして知られていますが、サルの群れはボス猿を筆頭にしたヒエラルキー社会であることも有名ですよね。サルの世界はまさに人間関係の縮図のようなもの。
そして年月を経るに従って代替わりしていくボス猿の中には、なんと銅像になってしまったサルもいます。そんな銅像を探しに行ってみましょう。
高崎山に行くはほとんどの人が「さるっこレール」と呼ばれる小型モノレールに乗って餌場まで上がります。でもここは少し運動不足解消だと思って、坂道を歩いて登ってみて下さい。
すると、餌場に上がる階段の横に、一匹のサルの銅像が現れます。
このサルこそ、A群初代ボスのジュピター。そもそも、ボス猿という名称が日本で初めて使われたのは、このジュピターだったのです。
しかもこのジュピターの銅像、地元大分県出身の有名な彫刻家である朝倉文夫氏によるもの。朝倉文夫氏といえば、早稲田大学にある大隈重信像や、東京国際フォーラムにある太田道灌像など、数多くの傑作を残して「東洋のロダン」と言われた日本彫刻界の重鎮です。
そんな権威あるジュピターの銅像、あなたは見つけられますか?
また高崎山には最近、史上唯一のB群・C群という二つの群れでボス猿の座に就いたベンツの銅像も登場しました。高崎山に行ったらぜひ、お猿さんの群れと一緒に、英雄のボス猿たちの写真も撮ってみましょう。