Paddy風景紀行

品川区で寛政年間の交通に想いを馳せる

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現在の東京の地図は江戸時代の交通事情に大きく影響されているのは周知の通り。都内のあちこちには、そんな当時の交通事情を思い起こせる史跡がいろいろと残っています。

その一つが、東京都品川区小山にある道標。東急武蔵小山駅から徒歩5分ほどのところにある後地交差点に行きます。品川小山三郵便局のあるところですね。

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そこに朝日地蔵尊という、安産や子育てにご利益のあるお地蔵さんが祀られている小さな社があります。よく見ると右側に、何か石碑と説明板がありますよね……。

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これこそが「寛政元年銘石造道標」。江戸時代後期の寛政元年(1789年)に建てられた、今でいう交通標識にあたる道標です。

「右、目黒不動尊。左、碑文谷仁王尊道」と刻まれています。つまり寺社参りに行く人たちのために建てられた標識なんですね。これを見ると、この後地という交差点は当時からとても重要な交通の要所であることが分かります。

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